たしかめるように

たしかめるように。 絶望の淵に立ちなかを覗くと、そこには、当たり前のようにささやかな日常がありました。私は、世界にとって唯の細胞でありたい。

もしも、宇宙にひとり浮かんだとしたら



もしも、宇宙にひとり浮かんだとしたら


わたしは
わたしという者を
どうやって感じるだろう
見出すだろう
象るだろう
保ってゆくだろう


あらゆる星も太陽も
なにも見えない
真っ暗で無重力な
宇宙の果てに

浮かんでいるということさえも
わからなくなる
宇宙の果てで


上も下も
あなたも彼も
醜い獣も美しい花も
暖かい風も冷たい雨も
動かぬ山も揺らぐ水面も

隣の芝生も

わたしの他には
なにも 無い


そこで
わたしという者は
ずっと
在り続けている



太陽が
地球という他に降り注ぎ
他に反射して 光に成って
他に反射して 色に成って
他に映されて、それらはそれらと成っていく

わたしも、
他の何かに
写って移って
やっと、こちらに、映される
他の何かと
比べて比べて
やっと、こちらを、映すことができる



わたしという者 を
ただ
見つめること
深く、問うこと
受け入れること
信じること
宇宙の果てでも
できる
だろうか

唯一、できる、だろうか
 

そこに
わたしという者の
意味、意義、価値、可能性、真実は
潜んでいる、だろうか


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無を抜け、やっとそこに地球が見えて
得体の知れぬ
感情が湧き出してくる
これは、なんと云うのだろう

伝えるということを知らない
わたしは 言葉を持たない

まだ、青は青ではない



初めて
他に触れた時

そのとき
わたしは
わたしに成るのか


やがて
他に触れすぎた時

そのとき
わたしは
わたしで在れるのか