たしかめるように

たしかめるように。 絶望の淵に立ちなかを覗くと、そこには、当たり前のようにささやかな日常がありました。私は、世界にとって唯の細胞でありたい。

無音の音


無音なときほど
たくさんの音が聴こえることは
そうないと思う

水を打ったような静寂に
孤独ではなく心地よさを感じるのは
そこに心の声が聴こえるからか
なにも脅かされないことが分かるからか
心を傾け、祈りを受け止めてくれる何かがあるからか
 

無音に近づくにつれ鮮明に聴こえてくる音は、
この大地や空や海と   わたしが
繋がっていることを思い出させてくれる
わたし自身を、感じさせてくれる

けれどきっと
わたしはすぐに忘れてしまうのだ。
だからせっせと、筆をとる。

 

ーなんてことを書いているうちに、
あめが降り、かみなりが轟きはじめた

この夏溜め込まれたものが
堰を切ったように溢れ 響き渡る 
空を割る、激しい音たち


耳が音に占領された
つぎの瞬間、無音になった
 
 f:id:noserumi:20160829231814p:image